炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】モンスターハンター ストーリーズ【感想】RPGとなった新たなモンハン!

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さて、今回レビューするのは「モンスターハンターストーリーズ」。

この作品は2016年10月8日にカプコンから発売されたRPG。

タイトル通り「モンスターハンター」シリーズの流れを汲む作品ですが、

本編とは異なるデフォルメ風のキャラクターやグラフィック、

三すくみを主流とした戦闘システム、そして本来狩る対象である

モンスターと共に戦うなど、本編とは作風が全く異なっており

外伝タイトルとしての側面が強い物となっています。

 

プレイ時間は34時間40分。クリア後も1時間~2時間は

プレイしたと思うのでクリアまでは30時間ちょいくらいでしょうか。

予想していたよりはやや長かったですが、

RPGとしてはちょうどいいくらいの長さですね。

ゲームの特徴

今作で特徴的なのは、やはりデフォルメされたグラフィックでしょうか。

登場キャラクターからモンスター、

街、フィールドの全てがデフォルメに描かれていますが

3DSと相性がいいのもあるのか本編よりもかなり綺麗に感じました。

 

RPGの要となる戦闘システムは3すくみ性を採用。

一見戦略性が低くなるようにも思えますが、楽勝なのは最序盤程度で

中盤以降は、なかなか難しく決して一本等な難易度調整にはなっていません。

 

ストーリーの流れは基本的には各地を回って人々を助けていくような感じ。

ただしその中でかなり寄り道もしようと思えばできるので、

ゲームの進行は比較的自由だと思います。

 

各フィールドは広いものと短めのものが交互に入ってくる感じで、

広いフィールドにはモンスターの巣というものも存在し、

そこではモンスターの卵を入手することができます。

羽化させるとそれは「オトモン」となり、パーティーに組み込むことができます。

評価点

広大で綺麗なフィールド



今作のフィールドは、非常に綺麗に描かれています。

リアル系統のタイプではないので直接的な比較はできませんが、

3DSタイトルの中でも最上位クラスなのではないでしょうか。

 

フィールドの種類も草原、砂漠、火山、海、雪山、密林、洞窟と

本編で出てきたのはだいたい揃っており、中には

桜の咲いているフィールドなんかもあって冒険感を十分に得られました。

マップの種類としては、フィールド系かダンジョン系で分かれているんですが、

特にフィールド形式のマップだと、かなりの大きさの物もあったりして、

非常に探索が楽しかったです。広々としていて走っていて楽しいんですよね、

今作はモンスターにのってフィールドを駆け巡ることもできるため、

広々としたフィールドを高速で駆け抜けるのがとても楽しかったです♬

 

個人的に好きなフィールドはやはりモンソーネ平原でしょうか。

海と草原の組み合わせが絶妙にマッチしており、

とにかく広々としている雰囲気が好きです。

最初に出たときには思わずゲリョスの全力疾走で端から端まで走ってしまったほど。

何が出るのかワクワクする卵システム



今作には仲間として、「オトモン」いうポジションが存在します。

フィールド各地に存在するモンスターの巣の中(巣はランダム生成)で、

たまごを持ち帰ることで仲間にすることができるんですが、

このシステムもなかなか良く出来ていました。


たまごは匂いや重さ等の特徴自体は取る際にわかるのですが、

それ以外は色くらいしかわからないので、中身が何かは割るまでわからないんですよ。

新しいフィールドに行くたびに出るモンスターも変わるので、

つい夢中になってモンスターのたまごを集めてしまいました。

 

更にですね、今作各フィールドに特定スキルを持ったオトモンでなければ、

辿り着けない場所が存在しており、色々なモンスターが必要となる仕様なんですよね。

そういうシステムともうまく噛み合っていてたまご集めはとても楽しかったです。

意外と戦略性のある戦闘システム



今作の戦闘システムは基本的に3すくみで、3すくみに勝つと絆ゲージを上昇し

各スキルが使用可能に。そして絆ゲージがマックスになると、

強力な一撃が打てる、みたいな感じのシステムとなっています。

正直掴みはあまり良くありませんでしたが、

中盤に入りかけたあたりから、意外とこれは戦略性があるなと感じ始めました。

 

というのも、中盤以降は敵の火力が跳ね上がる上、

敵が独自のスキルを使ってくるようになってくるため、

3すくみ一辺倒の戦闘システムというワケではなくなってくるんですよね。

ただしオトモとの強力な技を繰り出すための絆ゲージを一気に上げるためには

たまに使ってくる3すくみに勝たなければいけないので、

3すくみにはほぼ勝たないと厳しい戦いになるという調整になっています。

なので3すくみをうまく読みきったり、場合によっては

3すくみを放棄してオトモ技に頼ったりとの駆け引きが求められるので

なかなか面白いなと感じました

 

とはいえ絆ゲージマックスの一撃は非常に強力。

それ故か後半の凶化ボスは、

力の共鳴という独自の技でゲージが貯まるのを阻止してきたりします。

火力が高くなってくる後半のボスがこういうことをしてくるのは非常に厄介で、

終盤のボスは何回か全滅してしまいしたよ。

結構難関ポイントは多そうかな。

わかりやすく王道なメインストーリー



今作のメインストーリーは、

子供にも理解できるように非常にわかりやすい物となっていました。

ギャグ的な演出や展開も多いんですが、シリアスな部分もしっかり存在。

捻り的な要素は少ないので、物足りない感はありますが、

ぼくはなかなか楽しめましたよ。

 

ハンターとは違うライダーの在り方、モンスターとライダーはどう接するべきか。

作中の脅威である、黒の凶気に大してどう立ち向かっていくのか、という

テーマはストーリーの中で、上手く描写出来ていたと思いますし、

それぞれキャラクターもよく立っていたと思います。

キャラクター同士の因縁や、熱い展開なんかもあり、

シンプルだけど、中々いい話に仕上げられていたのではないかと。

モンハンの雰囲気は受け継ぎつつもRPGに落とし込まれている各曲



今作は戦闘曲がマップによって、通常戦からボス戦まで異なる仕様になっていて
多分総数ではかなりの数になっていると思うのですが、

どれもこれも非常にクオリティが高かった!それもしっかりと、

モンハンの雰囲気を保ちながらRPGの曲に落とし込んでいるのが凄いんですよ。


特に序盤から流れる通常戦闘曲の「影潜む草原」は

今作の世界観に一発でプレイヤーを引き込む名曲。

雰囲気的にはクロスの遺跡平原と似ていますが

こちらは通常戦らしく落ち着いている感じ、

広々としたフィールドの戦闘曲としてはピッタリですね。

これ以外にもとにかく今作は良い曲が多く、

メインテーマの「風の絆」からラスボス戦に至るまで印象に残る曲ばかりでした。

久しぶりにサウンドトラックが買いたくなったので、

今回は買ってみようかな、来月発売みたいなのでまだちょっと期間がありますが。

本編同様の豊富なサブ要素

モンスターハンター本編はとにかくやり込み要素が多いことに

定評が有るシリーズですが、今作にもそれなりにやり込み要素は存在します、


ストーリー中で確認できるサブクエストだけでもかなりの量ですし、

内容も単なるお使いのようなものもあればキャラの掘り下げに関係してくる

クエストなんかも存在して良いなと思いました。


本編クリア以後は上位モンスターの出てくる迷宮や蜃気楼の塔が出現したり、

アリーナでの対戦、インターネットを通じての他プレイヤーとの対戦

たまごの厳選等やりこもうと思えばストーリーの倍は遊べそうです。

問題点

もっとネコタクスタンドが欲しい

今作には「ネコタクスタンド」という所轄、ワープポイントのようなものが

あるんですが、各街には1つしかなかったりフィールドも場所によっては、

1つしかなかったりと何度か不便だなと感じた所がありました

どうも主人公の移動速度が遅い気もしたんですよね、

もう少し早ければ特に気にならなかったかもしれません。

 

特に、中盤で行くことになる街ギルデカランにも足りなく感じました。

あそこは基本ハンターズギルドとの行き来になるんですが

どうも微妙な距離のせいで行き来しているとちょっとめんどくさく感じました。

ハンターズギルドにもスタンドを置くか何かして欲しかったかなー。

ゲームの進行にお使いが多い

今作のストーリー自体には割と満足しているんですが、気になったのはその進行。

基本的に誰かに何かを頼まれてそこに行ってボス戦、という流ればかりで、

中盤~終盤にかけては少しその流れがくどい気がしました。

 

ライダーが人々に認められるように冒険するという動機とは一応噛み合ってはいますが

もう少し減らして欲しかったなー、終盤になってくると減ってくるんですけどね

もし次回作が出るのであればもう少しパターンを変えて欲しいところです

まとめ

こんなところでしょうか。新規作品にしては、

主だった欠点も少なく良くまとまっていたゲームでした。

細部につつきたくなるポイントが無いわけではないですが、

十二分に魅力の方が勝る、良い作品だったのかなと。

本家モンハンとは、また違った魅力のある作品だと思うので、

このシリーズはこのまま続けていってほしいですね。