炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

【レビュー】ぺルソナQ2 ニューシネマラビリンス【感想】ベースは前作だが、テイストはやや変化

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 先日、ドラクエビルダーズ2も無事クリアしました。

近いうちにこっちも感想記事を上げようと思っています。

残る年内未クリアタイトルはマリルイ3DXのみ。

早速プレイしてみましたが中々面白くて、これも楽しめそうな予感です。

さて、だいぶ前にクリアしていたベルソナQ2の感想記事を書いていこうと思います。

クリアしてからちょっと経つので新鮮さはないかもしれませんが、

そこはご了承ください。

ちなみにプレイ時間は74時間でした。

前作は73時間だったので同じくらいかな、ボリューム自体は。

戦闘が難しいか、ダンジョンが難しいかの差はありましたが。

ベースは前作だが味付けが変化

まず、作品自体は前作と大きく変わってはいませんでした。

5のメンバー+α追加があるとはいえ、3&4のメンバーのグラフィックは

ほぼ使いまわしですし、その他の形式も大きく変わりません。

続編にありがちな素材を流用した新作という感じでしたね。

だからこそ3DSで発売したのでしょう。

 

ただ細かい部分は戦闘システムを始めに結構変わっていました。

幾つかのポイントに絞って解説していきましょう。

より戦略的に、歯ごたえの増した戦闘システム

まず、戦闘システムは前作より面白くなったと感じましたね。

前作の戦闘システムは即死がとにかく強力で

即死と物理で固めていればokみたいな感じだったんですが、

今作はペルソナらしく弱点ゲーに変貌。

弱点をついてダウンさせて総攻撃、という流れになりました。

 

全体的なテンポの良さも特徴で、サクサクバトルして

帰還して回復(宿屋無し自動回復)、

そしてまた迷宮に、という感じでチマチマプレイするゲームが

好きな僕にはぴったりのシステムになっていました。

 

また、全体的にバトルの難易度も上がっていて

ハードでやると死ぬほどきつい印象でしたが、

ノーマルだと歯ごたえがある程度で中々いい感じでした。

結局後半は物理クリティカルでボコボコに出来るので

バランスがいいかは微妙ですが、難易度がある分

ペルソナのスキルの試行錯誤が前作より楽しく、

戦闘の爽快感も前作より上だったので僕は良かったと思います。

仕掛けの単純化したダンジョン

 戦闘の歯ごたえが増した一方で、ダンジョンは単純化していました。

前作のダンジョンはとにかく長い、難しい作りだったのですが、

今作はこれといった特徴もない平坦で簡単な作りになりましたね。

仕掛けで目立っていたのも4層の階層移動くらいだった印象です。

 

これは賛否あると思いますが、

正直前作のダンジョンはくどかったという印象もあったので

個人的は一長一短かなと感じました。

ただ、ストーリーもそうなんですが2~3層のインパクトの薄さと

ダンジョンの薄い感じはあんまり楽しくなかったです。

そういう意味ではお化け屋敷は結構インパクトあってよかったのかなと思ったりも。

前作とは違ったアプローチのストーリー

ストーリーは結構賛否あるみたいですが、個人的にはそんなに嫌いじゃないです。

 

 今作のストーリーは前作のストーリーとは異なり、

ペルソナ5のフォロー作品みたいな立ち位置でした。

なのでまあ、割と説教臭いテーマを扱っているし、

時には「ん?」と感じる部分も少なくなかったけれど、

やっぱりこう現代社会に対するアンチテーゼみたいな感じのテーマは

ペルソナシリーズらしい所を感じられましたね。

ラストダンジョンも少し変わった感じでしたが、

趣のある情景とBGMに痺れました。

まあ2~3層辺りの展開は焼きまわし感があって好きじゃないですけど。

 

後、ストーリーの中のキャラクターという感じだった

玲、善に対して、

今作のひかりは結構主人公格としての活躍があったのも印象的でした。

自分のトラウマを克服してじゃあどうするのか、っていう所まで

しっかり描いたのは好印象です。メガホン振ってるの可愛くて好き。

楽しめたキャラクター描写

キャラクター描写は特別上映というクエストの中がメインでしたが、

中々良かったと思います。

今作は5勢の中だと祐介がめっちゃ目立ってましたね。

雪子やジュンペーもそうなんだけど、

多分ああいうキャラ動かしやすいんだろうなって思いました。

後明智くんはアニメのでもそうだったんですが、

原作では見られなかった、味方だと有能感が出ていて良かったです。

最後少し寂しそうだった描写が印象的でした。

その他原作ではあまり出番のないジュスティーヌ&カロリーヌも

コミカルなシーンが多く好感度が上がりました。

合体本体の前座だと思ってたけど、結構いいキャラですね。

 

前作と被ったネタも少なく、新しくよく考えるなーと感心した

シチュエーションも多かったです。

まあそれ故に、やや不遇なキャラクターも散見したので

そこら辺は賛否が分かれるところでしょうね。

個人的に、一部キャラクターだけ異様にイベントが多いなとは感じましたが、

まあ前作にいなかったし、良いんじゃないでしょうか。 

超豪華なBGM

年末の記事でも紹介しましたが、BGMは前作以上に豪華でした。

通常戦闘曲は4曲。オープニングは3~5のボーカルが勢ぞろい。

原作アレンジのBGMも多く、原作ファンは満足できると思います。

個人的な通常戦ひと押しは4勢の「Remember, We Got Your Back」。

前作のマヨナカ以上にペルソナ4感が半端ないオシャレな一曲で、

原作の通常戦で流しても違和感無さそう。

喜多條さんよくこんな上手く模倣出来るなー…。

もう一つ選ぶとしたらラスボス戦一戦目の「The Calm」。

最初のギターのメロディラインは

ボス戦の「Nothing is promised」に似ているんですが、

そこからピアノが入って一気に感傷的な雰囲気になるのが最高!

ラスダン「Last scene」もそうなんですが、

Qシリーズは終盤の曲のメロディアスな感じがたまりません。

曲は正直本編よりも好きだなぁ。

全体的に前作ほど力は入れていない印象 

今作、僕はまあまあ楽しめたんですが

力は多分前作の方が入っていたと思います。

というのも、色々とコストカットした感がちりばめられていたから。

3D非対応によるグラフィックの印象の悪化、

戦闘ボイス数の減少、裏ボスも前作ほど豪華な存在ではなく、

ラスダンもやや短めでした。

3DS末期という発売時期も関係しているのでしょうが、

力作と言えるほどではないかなぁと感じた所はありますね。

UIデザインを始め、良くなっている点もあるのですが

前作の方が力作だった感は否めませんでした。

まとめ

こんな感じですかね。

ベースは間違いなく前作ですが、

戦闘が戦略的に、ダンジョンが淡泊になり、

ストーリーの方向性も変わったので前作とはテイストが異なる作品だと思います。

前作の方が力作だったとは思いますが、

個人的にはダンジョンの仕掛けよりは、

戦闘を楽しみたい所があったのでテイスト自体はこちらの方が楽しめたかな。

ストーリーは退屈な部分もあったけれど、締め方は中々好みでしたし

プレイしていて楽しかった方という選び方だとこっちを押したいです。

 

世界樹Xもそうだったんですが、

やっぱりこういうチマチマ育てていくゲームは楽しいなーと再確認。

今後もアトラスゲーはプレイしていきたいと思いました。