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最新技術で作られたドラクエらしいドラクエ「ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて」レビュー

最近はあんまりゲーム情報がなくてブログの更新のネタがつきかけています。
9月はババっと情報が出る、とは思うんですが
ちょっと低エネルギーモードですね。



さて、今回レビューするのは「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」のPS4
このゲームは今年の7月29日にスクウェア・エニックスから発売された
RPGドラゴンクエスト」シリーズのナンバリング最新作。
正統な3Dオフラインドラクエとしては8以来13年ぶりの作品となります。

初報が出たのは2015年の7月の終わり頃でしたね。
機種がどうなるのか、注目が集まる中3DSPS4という異例な組み合わせで
驚愕したのを覚えています。結果的に売り上げを見てもこの組み合わせは
正解だったのではないでしょうか。

プレイ時間は74時間55分。
エストは残り1つを除いてほぼクリア。
個人的な本編達成度は大体70~80%の印象です。
トロフィーは見てないから知りませんが、色々やりながら
裏クリアまでめざすと大体このくらいが目安になるのではないでしょうか。

ゲームの特徴


今作は基本的に過去作から大きな変化は存在しません。
無論、過去作になかった要素はいくつか存在しますが
基本的なゲームの流れはドラゴンクエストナンバリングタイトルその物です。
戦闘はコマンド、ストーリーもボイスは無し、
フィールドを駆け巡り世界を旅するというゲーム性は今作も健在です。

しいて言うなら、副題の「過ぎ去りし時を求めて」という名の通り
時を利用した仕掛けがいくつか存在しますが、
それも本筋のシステムではあまりないですね。少なくとも終盤までは。

評価点

綺麗すぎるグラフィック

僕は普段、ゲームのグラフィックを称賛することはほとんどないくらい
グラフィックに関して無頓着なのですが、

今作のグラフィックだけはマジで凄いと思いました!
アニメ調グラフィックの頂点と言っても過言ではないくらい
圧倒的な質感に感服してしまいましたね。

特にただ綺麗なだけにとどまらず、きっちりとそのグラフィックで
モンスターの動作やフィールドの情景を描写しきっている部分が素晴らしい!
雑魚モンスターのフィールドの動きは異常なほど力が入っているし、
見ていて飽きませんでした。


個人的に好きなのは船のマップ。
ここは各フィールドがミニチュアサイズで表示されるのですが
実際かなり丁寧に作られているんですよ。
今までの冒険の旅路が別の視点から見るとこうなっているのか、と
最初に見た時は感嘆したのを覚えています。
ここもグラフィックの綺麗さ故の描写ですね。

壮大で完成度の高いストーリー

今作のストーリーは壮大かつ非常に完成度が高いと感じました。
ドラクエ本編はいつもシナリオ面は秀逸だと感じていますが
僕がプレイしたナンバリングタイトルの中でも屈指の出来だったと思います。

全体的な流れは王道なのですが、一方変わった感じの話も取り込んでいて
決して陳腐にはなっていない、

良い感じに先が読めない展開になっていたのが素晴らしかった。
基本的には主人公サイドは追われている側なので
シリアスよりなストーリーと言えばそうなのですが
決してシリアス一辺倒にはなっておらず、

緩い所は結構緩かったりします。
また、冒険当初から目的地がしっかり存在している上に
それがマップ上から見えるのもワクワクするのが増していて良かった。


特に味方キャラクターとそれぞれの街でのイベントが繋がっているのが
イベントの面白さ、

キャラの掘り下げ両方に繋がっているのが良かったですね。
どの仲間キャラクターも好きになれる、
名作には欠かせない要素ですが今作もそれは健在でした。


そして何より、今作における終盤の展開はとにかく最高でした。
あの展開があったからこそ、
ストーリーに大満足って人も多いんじゃないかと思うくらいですね。
本作を購入した人は是非最終クリアまで見て欲しい!

ドラクエらしさをそのまま残したゲーム性

今作は基本的なゲームシステム自体に過去作から大きな変化はありません。
戦闘システムは相変わらず、オーソドックスすぎるコマンドバトルだし
街から街へ、フィールドを経由して冒険していく形も特に変わりません。
無論所々、ハードのスペックが上がった分工夫は加えてありますが
根幹はそのままだと思います。


でも、だからこそ良いと思うんですよ!
こういうタイプのオーソドックスなRPGって今の時代、

本当に減ってしまって、特にPS4だと全然ないんですよね。
フィールドを経由していくつもの街に行き世界を冒険する、
バトルはコマンドのシンプル形式
仲間と共にストーリーを進めていく。
敢えてそこを変えずに、グラフィックや演出だけパワーアップしているという
徹底したドラクエらしさを今作からは感じました。

これをマンネリと取るか、

ドラクエらしさと取るかは人次第だと思いますが

僕は今作はこれで良かったと思いますね。

実質3Dオフラインドラクエは13年ぶりですし、

原点の再構築的な意味合いでも

この選択は正しかったと思います。

ただ、次回もこの路線でいくと

批判的な意見が出てくることもあるとは思いますね。

工夫されたスキルシステム

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今作のスキルシステムは基本的な従来の流れを汲んでいながらも
パネル式となった為、どのように進めていくのかという事を考えられる
楽しみが生まれるようになっていました。

例えば最初の段階では隠れているパネルを開けるためには
周りのパネルを開けないといけないんですよ。
ここにはどんなスキルが隠されているんだろう?、と考えながら
スキルポイントをやりくりするのがとても楽しかったです。

「旅」をしてるのを感じられるシステム

前述の通りゲームシステムの基本はそのままですが、
今作には旅をしているなと感じさせる工夫が各所に感じられました。


まずはフィールドに点在している「馬呼びの鐘」
これは鳴らすことによって即座に、

馬を呼ぶ事の出来る便利なシステムなのですが

これは中々旅をしている感を上手く出していて良かったと思いますね。

僕はやっぱり乗り物に乗ってフィールドを駆け巡るのが好きなので

今作はこれがかなりやりやすく楽しかったです。


そして、フィールド各地に点在している、

たき火ポイントでの「キャンプシステム」。

ここでは宿屋と同様の回復が行える場でもあるのですが、

それ以外にも鍛冶が出来たりと冒険のメリハリをつける

良い役割をしていたと思います。

仲間がみんな座っているので話しかけるのも旅の合間の休息といった感じで

雰囲気的にもよくできていて、この工夫は良いなと思いました。

全体的に親切な作り

今作は全体的にとにかく、親切なゲームだなと感じました。
戦闘はあまり難しくないのでオートでも比較的安心。
ボス戦の手前では回復ポイントorアイテム。
マップは別のフィールドに入っても全て表示。
エストも受けていなくても、

どこで発生しているのか分かるようなシステム。

目的地の場所も表示されるので、迷う事もほとんど無いと。

今時のゲームと考えてもかなりのご親切設計です。

ゲーマーにとっては、これらの要素は邪魔にも思えることもありますが
やっぱりきちんとドラクエらしい作りになっていて
個人的には良い部分のが多いと感じました。
やっぱりドラクエは万人向けのゲームであるべきだと思うんですよね。
本編らしくきちんと作られていて良かったと思います。

寄り道要素が多い

今作はとにかくボリュームが多く、クリアまでのプレイ時間は
ここ最近プレイしたゲームでもトップレベルの長さだったのですが、
サブ要素が充実しているのもその要因ですね。

エストは最終クリアまで全60種。
基本お使いですが中には本編では語られない
キャラクターの掘り下げなんかにも繋がっていてプレイしていると
人物背景が分かってニヤリとすることができます。


ドラクエ恒例のカジノやミニゲームも健在!
特に今作のカジノの力の入れようは異常なくらいなので
是非プレイしてみるといいと思います。
ちなみにPS4版独自の自称ミニゲーム、ボウガンアドベンチャーに関しては
ノーコメントとさせていただきます。

問題点

ちょっと窮屈に感じるゲーム性

今作は基本的に自由度自体は高いと思うのですが、
どうしても過去作と比較するとハードが
進化した故の制約があるのかなぁと感じた点がありました。

特にそれを感じたのは空中での、

乗り降りの場所がかなり限定されている事ですね。
(ネタバレになるので画像は貼りませんが)
3と比較するのは酷にしても8と比べても大きく限定されてしまった故か
いまいち世界との一体感を感じられませんでした。
空中世界は空中世界でまあまあ作りこまれてはいるんですけど、
出来ればもう少し不自由さを感じさせない作りにして欲しかったところです。


同様にフィールドも8と比較すると全体的にこじんまりとした
小マップがいくつも続いてる感じに。
所々飛び降りれる所はあるものの、

相変わらず見えない壁も多かったりと。
フィールド関連に関してはどうしても窮屈さが抜けなかったかなぁ。
ここら辺はやはり、

映像とハードの進化によって生まれる不自由感という奴ですね。
まあ今作はそこまででもないとは思うんですけど。

正直僕は8のフィールドはあれはあれで不満はあるんですけど、
次作があるならあっちをベースにした方がフィールドというか
世界の一体感が出るんじゃないかなと思いました。

不便なアイテムUI

アイテムのUIに関しては相変わらず悪いと感じました。
特に今作は主人公のみを操作するシステム上、

フィールドでとったアイテムは

全て主人公の所持品となるのですが、

すぐに一杯になってしまうんですよね。

その為いちいち袋に移動しなければならないんですが、
この操作がとにかくじれったい!
未だにまとめてアイテム移動を実装していないためいちいち一つずつ
移動しなければならないんです。
これに関してはいい加減進化しても良い部分だなぁと思いましたね。

全体的に残念な音楽

個人的に今作の一番大きな不満は音楽面でした。
僕は元々ドラクエからゲーム音楽が好きになった、

という経緯があるので

まあ無意識にハードルを上げていた、

というのがなくはないかもしれませんが

ネットとかでも結構批判されがちなのかな、と見てて思います。

不満点は大きく分けて2つあって
まず、新曲の種類が少なく、質が低いことですね。

特に戦闘曲とフィールド曲。

ここ最近のRPGのフィールド、戦闘曲ってかなり種類が増えてきているのに

今作用意されている新曲は戦闘曲4曲(通常、ボス、ラスボス第一、第二)

フィールドは一曲と非常に種類が少なかった印象です。

なまじ物語が長引くゲーム性になっているのだから、

もう少し種類が欲しかった。

特にフィールド曲は曲調が明るすぎるのもあって、

所々あっていないように感じた部分もありますね。

曲の質に関しては、まあいろいろな意見があると思いますが僕は
今作を代表するような曲がなかった、という印象です。
特に戦闘曲は通常戦を除いてまるで印象に残らなくて。
音源がしょぼいのもあるかもしれませんが、
もう少し勇ましい曲を聴きたかったかな。
せっかくの勇者の物語なのだから。

もう一つは過去作の曲を使いすぎている、と感じた点です。
まあこの点に関しては評価している人も多いと思うんですけど、
ここ最近ドラクエ関連作ってほとんど過去作の曲を流用しているので
本編までこれか…と僕はちょっと思ってしまいました。
3とのつながりを匂わせる冒険の旅、勇者の挑戦はまあまだ分かるんですが
重要イベントが全く関係なさそうな6の曲だったりするのは意味不明過ぎて。

まとめ

こんなところでしょうか。
発売前はここ最近のスクエニタイトルの動向
不安な情報の出し方と、どんな評価になるかまるで見えなかった本作ですが、
蓋を開けてみれば見事な傑作でしたね。
やっぱりドラクエナンバリングは一味違うな、と感じさせられました。

個人的にも今作は全体的な水準の高さ、という
ドラクエらしさを期待していたのですがそこはほぼ完璧でした。
ゲーム性的に突き出ている所はないんですけど、
少なくとも11はこれで良かったんじゃないかと思います。
次作以降はまあ、もう少し新世代的な作りにしても良いかもしれませんが。
フィールド関係は特に。

総じて王道的なファンタジーRPGが好きな方、ドラクエが好きな方、
RPGが得意じゃないけどシリーズに興味がある方等、
幅広い層が楽しめる万人向けのタイトルに仕上がっています。
PS4のゲームは敷居が高くてやりにくい、と感じる方にも
おススメできる、現代におけるRPGの入門編と呼んでいいかもしれません。

総合評価 95/100

総合評価の基準

90~100 神ゲー
80~90 良ゲー
70~80 凡以上良未満
60~70 凡ゲー
それ以下 糞ゲー 

(点数は結構適当なのであくまで目安です)
※このレビューはあくまで主観です