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悪くはないが、細かい欠点の目立つシリーズ最終作。「リディー&スールのアトリエ」レビュー

長らく更新が停滞していましたが、ようやく終わりました。
ただ、これからも忙しそうなので結局、この先は

このくらいのペースでの更新になりそうです。

今あげようと思っているのは前の記事でいった不思議シリーズ総括と、
明日買うモンハンの感想と今プレイしているマリラビの感想あたりかな…。



さて、今回レビューするのは

「リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~」。
このタイトルは2017年12月21日にガストから発売された「アトリエシリーズ」の最新作。
ソフィーから続く不思議アトリエシリーズとして三作目で今作目が最終作となっています。ジャンルはRPG
ちなみに僕がプレイしたのはNintendo Switch」版。

初報が出たのは昨年の6月くらい。従来作に比べて情報が出るのが
全体的に遅めで、年内は厳しいかなと思っていましたが
ギリギリ2017年内に発売されましたね。
最近の作品はだいぶ納期ギリギリで作っている印象ですが…。

プレイ時間は、65時間程度。(Switchの記録参照。)
シリーズ内でもかなりのボリュームだと思いますね。
というのも、今作はキャラクターイベントが実質本編に入っているようなものなので
それら全てをプレイして進めるとかなーり時間かかると思います。

ゲームの特徴


前作「フィリスのアトリエ」はアトリエのゲーム性に
オープンワールド風のフィールドを加えた挑戦的な作品でした。
しかし、今作はそこから一転、シンプルないつもの「アトリエ」に回帰しています。

システムは期日無しアトリエという事で、シャリーのアトリエ
ソフィーのアトリエの近い形。後述しますが、
それらをブラッシュアップしたという感じで、快適性に力が入っていました。

また、シリーズ最終作という事で不思議シリーズで
今まで登場してきたキャラクターがある程度登場し、イベントが進みます。
もっと出して欲しかったキャラクターも一杯いるけれど、
まあ最低限くらいの内容は詰め込まれていたので
最終作としては悪くないと感じました。

評価点

快適性に拘って作られたゲーム性


今作は、不思議シリーズ中でも

特に快適性に重点を置いた作りになっていると感じました。

全体的にベースにしているのは、

シャリーのアトリエ」や「ソフィーのアトリエといった

フリータイムアトリエですが、それらを更にブラッシュアップした感じですね。


ソフィーのアトリエに存在していたLPシステムも廃止、
前作フィリスで余計だった錬金術の熟練度も廃止、
各フィールドごとにイベントが発生したら!マークが付くので行先もわかりやすい、
レシピノートの発想もわかりやすくなったし、
次何をやればいいか、という点もわかりやすくなりましたね。


▼また、調合や採取においての制限もほぼなく、
ほぼ全パートにおいて自分のペースでゲームを進められます。
シリーズ最終作らしく、イベントやボリュームも多くゆったりと
調合採取がしたいプレイやーにはたまらない作りになっていると思いました。

シリーズの中では比較的出来の良いメインストーリー

今作のメインストーリーはシリーズでも比較的出来は良いと感じました。
あくまで、比較的ですけど。


▼テーマは双子の主人公がさびれたアトリエを国一番のアトリエにする、

という物ですがその中に、絵画の世界でのイベント、絵画と街の伝承、

主人公の両親、過去作キャラクターのイベント、等色々な物語が詰め込まれていて、

飽きずにプレイできる作りになっていたと思います。


▼個人的に良かったと思ったのが主人公たちの家族の話。
例えば、リディーとスールの父親、ロジェは

ざっくばらんで適当な人物であり、

浪費癖があるダメな父親としての設定を持っているんですが、

何故そうなったか、という過程を丁寧に描いているんですよね。

最終的な物語の展開も含めて、主人公たちの周りは丁寧に描かれていたと思います。

見やすくなったキャラクターイベント



▼今作はキャラクターイベントが発生している事が
マップ画面に!マークで表示されるようになったため、

発生しているかどうかが非常に分かりやすくなっていました。

ここら辺、キャラクターがどこにいるのかすらよくわからない、

フィリスのアトリエと対極的で

非常にキャラクターイベントが見やすくなっていましたね。

僕は過去作品、見たいキャラクター以外の

イベントはほとんど見ていなかったんですけど、

今作はバグで進行が止まってしまったもの以外は全て確認できました。

その為かかなりの大ボリュームに感じましたよ。


▼また、キャラクターイベントの内容がよく出来ているのも良かった。
前述の通り今作は不思議シリーズの、

過去作キャラクターの総決算的な内容になっており、

ソフィー&プラフタ、フィリス&リアーネ、フリッツ&ドロッセル

コルネリア、パメラ、アルト、イルメリアのその後のエピソードが描かれます。

総数としては悪くない程度に登場しており、

最終作を名乗れるくらいにはいずれのイベントも

力が入っていたような印象を受けました。

え?アルトってだれかって?それはプレイしてのお楽しみです。


▼今作のキャラクターにしても、ルーシャ、マティアス、
ミレイユ、グレース辺りは良キャラクターで印象的。
いずれも気軽にキャラクターイベントが見れるおかげでどんなキャラクターなのかが
分かりやすくなっていたのでそこは良かったですね。

コンボを決めるのが楽しい戦闘システム

 



▼今作は前作からまた、戦闘システムが変更されました。
パーティーは前衛3、後衛3の6人性になり、前衛の行動に対して
フォロースキルという後衛のスキルが発動するという、

シャリーのアトリエに近い内容になっていましたね。

異なる点は、フォロースキルが単体でもコンボする事。
例えば、後衛のフォロースキルが発動する→それをトリガーに
更に他のフォロースキルが発動→更に)ryのように連続して
追撃できるので、爽快感があって楽しかったです。
他の後衛とのコンビネーションが出来ないのは少し残念でしたが。


▼コンボを決めていく楽しさがあるし、スピード感があって
不思議シリーズでは一番楽しい戦闘だったと思います。
ただ、全体的にスキルの内容が複雑化しすぎていて、
どれをどう使えば高いダメージを出せるのかが終盤になってくると、
分かりにくくなるのが困りどころでした。

とはいえ、前衛、後衛を入れ替える事によって
やれることがまるで変ってくるのでたった6人のパーティーなのに
多様性には富んでいましたね。

相変わらずの音楽




Atelier Lydie & Suelle OST - 1.25 Mysterious Painting

▼今作も相変わらず音楽のクオリティは高かったと思います。
今作は全体的に絵本の中の世界という事でシリーズ内でも
特に明るめだったり華やかな曲が多かった印象です。

中ボス戦「Mysterious Painting」なんかもその典型で、

従来のボス戦のイメージとはだいぶ異なりますよね。

とはいえ、決めるときはしっかり決めてくるかっこいい曲も存在しており
6話ボス戦の「Beyond the fate」やラスボス戦の「Filling the shade」あたりの
恒例のボーカル曲はかっこよいシリアスな感じで良かった。
「Disorder in order 」あたりも好き。

ただ、他は全体的に弱い印象で
特に通常戦はもう少し盛り上がる曲でも良かったと思います。
ちょっと落ち着きすぎてる曲が多かったので僕はもう少し
戦闘では激しい曲が聞きたかったかな。それでも十分良かったと思いますけどね。


問題点

プレイアブルキャラクターが少ない!



▼今作最大の問題点は何といっても、プレイアブルキャラクターの少なさでしょう!
なんとたったの6人しかいないんですよ!
ソフィーは9人、フィリスは10人だったので

何とシリーズ最終作にして最低人数です。これはさすがに悲しい。
確かに、戦闘システムによって6人でも戦略的には多様性には富んでいますが、
だからと言って少なさがメリットに繋がっている点はほぼないと思います。


▼しかも、より違和感をあるのが

今作の「ルーシャ」というキャラクターの立ち位置。
彼女はリディーとスールの友人の錬金術師で、

絵の中の世界にも同行しているという設定なのに
何故かパーティーに入らないんですよね。
画像のように、パーティーキャラクターと一緒にいる事も多い為、
正直違和感バリバリで入らないと分かった時はかなり萎えてました。

別に、狙いがあって6人固定にしているならまだいいんですけど
案の定DLCでルーシャとイルメリアが発表されて、「ああ…」って感じです。

新鮮な要素の薄いゲーム性


今作は全体的に新鮮さ、という点で弱いと感じました。
一応今作独自の要素として、絵画の世界を探索するという要素や、
絵画の世界の性質を戦闘に利用するといった要素があるんですけど、
いずれもこれまでの作品の要素を

多少ブラッシュアップする程度の域を出ておらず、

今作の味としては弱いと感じました。

前々作のソフィーのアトリエは、

錬金システムに重みを置いた作風が新鮮でとにかく錬金が楽しかったし、
前作、フィリスのアトリエは今までのアトリエの根幹を変えた、

旅をテーマにした作風が非常に新鮮に感じられたので、

今作どうしてもそういう部分で少し引っかかったかなぁ。

また、全体的に親切にしすぎたせいか、
プレイヤーが新しく発見する探索的な要素がないのも気になった。
確かに便利なのは良いけれど、

裏ボス的な要素まで全部教えてくれるのは、何か違うと思う。
ここら辺前作フィリスのアトリエ

非常によくできていた部分だっただけに残念でしたね。
あの、ストーリー上で行かないフィールドを奥まで探すのはとても楽しかったのに。

マンネリとまでは言わないですけど、

正直改めて期日無しアトリエを作るのであれば

もう少し何か新要素が欲しかったところです。
まあ、ゲームの諸々の部分を見ていると
今作も多分開発期間がぎりぎりだったんだろうなーとは思うんですけどね。

いくつかの要素が疑問に感じる


今作は快適性に力を入れていると前述しましたが、
その一方で快適性という観点から見ると「うん?」となる点がいくつかありました。
いずれもそこまで酷いというようなものではないけれど気にはなったので、
いくつかに分けて説明します。

無駄に広いフィールド



▼今作は前作と異なり、従来通りのメインマップから選択して
採取地に行くという形式を取っているんですが
その採取地が無駄に広い印象を受けました。
しかも、いくつかのフィールドが連なっているのに一番奥の場所にいくには
順に経由していかなければいけないので、中々にめんどくさい。
フィールドが広いと一回採取をして目当ての物が出来なかったときに
もう一度行き来をするのがめんどくさいんですよね。

おそらく、これはフィリスで広げたフィールドを
いつものアトリエシリーズに組み込んでしまったが故だと思います。
広い割には、探索の要素が薄く見えない壁も多いので正に無駄に広いんですよね。
フィールドによってはコピペのように情景が変わらないので飽き飽きしてきます。
正直この形式のアトリエのフィールドに広さはいらないなと感じました。
ソフィーくらいでちょうどいいと思います。

コンテナの最大収容数が少ない


今作のコンテナの収容数、数で言えばシリーズを通して

特に少ないという事はないのですが、
今作はとにかく採取に対しての制限がないのですぐに一杯になりがちです。
最終的に僕は4950~5000の間を常に行き来している状態で凄くプレイしにくかった。

ソフィー、フィリスはいずれも採取に対してある程度の制限が存在していたので
どちらもコンテナカンストまでは行かなかったんですよね。
採取に対しての制限がないことが悪いとは言いませんが、こういう仕様にするのなら
もうコンテナの概念なんていらないんじゃないかと思いました。
設定的にも錬金術で無限のコンテナとか普通に作れそうだしね。

必要価値の分からない時間の概念




▼以前の記事でも時間の概念は必要なのだろうか?と感じてしましたが
クリアしてもその疑問は変わりませんでした。
結局この時間の概念が本編に関わってくるのはストーリー中では一回のみ。
しかも、そこも必要ないレベルには調整が緩い場面なので
合ってもなくてもさほど変わらないと思います。

むしろ、あったおかげで採取地での夜昼の調整がめんどくさいし

(ワールドマップが無くなったのも痛い)
少し移動するのにも細かく時間がかかる、という表記が入るのでテンポも悪いです。
このシステムは一体どういう意図で入れられたのだろうか?

バグが多い


もはやシリーズ恒例ではありますが、今作もバグが多いですよ!
よくわからない条件で発動する強制終了バグにクリアまでに三回も遭遇しました。
快適性を重視しているのに、バグがあったらその緩い雰囲気も台無しですよ。
いい加減、どうにかならないんでしょうか…。

相変わらずガバガバなフラグ管理


今作は前述の通りキャラクターイベントがどこで発生しているか、という事が
非常に分かりやすくなったのですが、

相変わらずそのフラグ管理はガバガバだと思いました。
僕はフツーに進めていたらとあるサブキャラクター、というかルーシャの
イベントが進まなくなって結局最後まで見れませんでしたよ。

これは、バグなのか仕様なのか分かりませんがいい加減
キャラクターに重点を置くゲームとしてフラグ管理をきっちりさせて欲しいかな。
パーティーキャラならともかく、サブキャラクターには
こちらから干渉できる要素が少なさ過ぎて、

止まってしまった場合の対処法が分かりません。

まとめ

こんなところでしょうか。
快適性に力を入れているのは伝わってくるし、
最終作として色々なキャラクターのエピソードが

きちんと最後まで描かれているので、
シリーズ最終作として基本的な部分は抑えられているとは思いました。

が、その一方で露骨なまでに

パーティーキャラクターが少なかったりする事を初めとした欠点も明確だし、
快適性を重視しているのに、細かい配慮が行き届いてなくて、

細かい所で「うん?」となる点も多かった。

それらを吹き飛ばすほどの面白さがあれば別によいんだけど、
正直、ソフィーやフィリスをプレイしていた時のわくわく感というか、
新鮮で楽しい!みたいな感触が薄すぎた故かそこまで高評価にはならなかったかなー。

まあ、とはいえ一つのゲームとしてみれば出来は悪くなく、
シャリーのようになんちゃって最終作ではないので(あっちはPlusで補完されたけど)
シリーズファンはプレイする価値はあると思います。
DLCの話題ばかりが先行しているけど、

本作自体も十分すぎるほどのボリュームがありますからね。
切り売りしてはいると思うけれど、

元が膨大なのでそこまで致命的だとは感じませんでした。
(さすがにルーシャ関連はうーんって感じだけど。)

また、快適性にも優れておりプレイしやすさではシリーズでも中々なので
意外とアトリエ初心者向けな作品だったりもします。
キャラクターの過去のエピソードについてはややついていけないかもしれないけど、
正直そこまで重要でもないのでこの作品から入ってもいいかもしれませんね。

あと、機種別の話をしていませんでしたね。
僕がプレイしたSwitch版は最低化がされておらず、
PS4版に比べるとややキャラクターグラフィックがぼやけ気味の印象を受けましたが
それでも比べなければそこまで気にならない程度の物だと思います。
まあ綺麗なグラフィックでプレイしたければPS4、携帯性を重視するならSwitchという感じかな。

総合評価 86/100

総合評価の基準

90~100 神ゲー
80~90 良ゲー
70~80 凡以上良未満
60~70 凡ゲー
それ以下 糞ゲー 

(点数は結構適当なのであくまで目安です)
※このレビューはあくまで主観です